ポイント読書(マネー編)
『まんがでわかる30代になったら知っておきたい投資とお金の話』まとめレビュー
ポイント
「働いて貯蓄する人」は既に時代遅れである。
⇨そもそもこの考え方は、国策で銀行にお金を集めて国内企業に回すために作られた美徳で教え込まれたもの
若者の多くの親の世代はこの考えにある。
資産運用しない人はまずい。
⇨雪山に普段の格好で登ろうとし、笑顔で「大丈夫」だと言うのと等しいと警告する。
現金貯金は安心という嘘
⇨インフレという物やサービスの価格が上昇する現象が起こると、現金の価値はその分下落する。
感想
私も30代というところで、この本に手が伸びた訳です。本書は、漫画が主体となっており、非常に読みやすいです。サクサク読めます。読んでいて分かるのですが、「今の時代にこの考えのやついるんか」というのが率直な感想です。しかし、私の妻がそうであるように、銀行に預けることがベストだと考えている人はかなり多いのかなという印象です。
投資の説明をしても、やはり減る可能性について抵抗感があるようです。筆者の言うとおり、現金もインフレなどで価値が目減りするんですけれどね。日本は、マネーの教育はしない。親も教えられないと言う家庭が大半だと思うので、変わって行かなくては成り立たない状況に立たされて初めて動くかもしれませんね。親世代が過ごしてきた時代とは制度や状況がかなり異なっています。消費税、介護保険制度、年金・・・挙げればキリがないのですが、現役世代は厳しいですね。
頭使って生きないと、下流老人になるのは間違いないですね。仕事をしていても感じるのですが、それだけ未来を描けるかは、重要なスキルだと思います。1年、3年、5年、10年、50年後・・・描いてみると面白いですよ。今から50年前の1970年・・・誰がこの世界を想像できたでしょうか。
話はそれましたが、マネーについての最低限の教養を得ることは、必須かなと感じます。その導入として本書は、オススメです。