東京発2泊3日 晩秋の山小屋 西穂高独標を目指して Part1
今回、11月の西穂高(独標)を目指して旅しました。
日本の名峰 DVD付きマガジン 17号 (西穂高岳) [分冊百科] (DVD付)
- 出版社/メーカー: デアゴスティーニ・ジャパン
- 発売日: 2018/01/04
- メディア: 雑誌
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紅葉と山小屋、登山、温泉、飛騨高山、合掌造りを一気に楽しんでしまおうというものです。
プランニングは、妻が担ってくれました。
3日目 平湯温泉→平湯大滝⇨松本⇨東京
るるぶやマップルで情報収集して現実的な手段を模索しました。本当は、合掌造りも組み込みたかったのですが、断念しました。
まず、最初に語りたいこと
実は、私たちが宿泊した西穂高山荘から同じように出発して西穂高まで登った男性が滑落死しました。
夜に報道をみて気付いたのですが、私たちが独標で休憩し終えてピラミッドピークを目指さずに引き返した際にちょうどすれ違った親子がそうでは無いかと思いました。
とても優しい語り口の初老の方と娘さんでしたので、よく覚えています。
事故の時間的に必ず私たちとすれ違っているのです。
私たちはすれ違う全員に挨拶は必ずしています。報道によると、滑落されたのは男性で、場所は西穂高帰路のピラミッドピークで滑落したとのことでした。
私も現場で見てわかったのですが、ピラミッドピークはかなりの崖でした。上級者向けだということで、私と妻は引き返すことにしました。
特に妻は独標の崖ですでに足が震えていましたので、断念です。むしろ、独標をよく登った。独表に至る崖にも途中で慰霊碑が出てきましたので、かなり危険です。
私は正直にいうと、ピラミッドピークまでガンガン進みたいなとも考えていました。南アフリカのライオンズヘッドを登っていたので、問題ないと思いました。本当に妻が良いブレーキになってくれました。
亡くなった方を想うと、心が痛みます。滑落の瞬間は物凄い恐怖だったと思います。今回、我々も危険性を何も調べずに登ってしまいましたが、まさか一緒に西穂高山荘に宿泊していた方がこんな事故に遭われるとは・・・心からご冥福をお祈りします。
閉山した富士山を軽装備で登ったYouTuberが滑落死したと報道されたばかりだったので、皆の関心が高くなっていたようでした。ニュースサイトのコメントを見ると、娘さんの気持ちを考えない、心ないコメントが多々ありとても残念な気持ちになりました。
自然は危険であるのだということを改めて思い知らされます。それでも山に登るのは、そこに広がる素晴らしい景色を自分で見たい。それに尽きるのでは無いでしょうか。ジョージマロリーがかつて話したとおり「そこに山があるから」ということです。
安らかな眠りをお祈りいたします。